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株式投資

資産運用のゴール設定について(3.5%ルール)

kiyosaly

本記事では、資産運用のゴールの決め方について書いていきたいと思います。今資産運用をしている人の中には、達成すべき具体的な目標金額がはっきり定まっていない方もいるのではないでしょうか。この記事を読むことで、目標金額を設定して、よりモチベーション高く資産運用を続けることができるようになると思いますので、最後まで読んで頂けたら嬉しいです。

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お金って、どれくらい必要?

私は2021年頃に資産運用を始めました。当時、日本の個別株やアメリカのインデックスファンドを中心に投資し、順調に資産を増やすことができていたのですが、いつになったらこの運用した資産を自由に使えるようになるんだろう・・・と考えるようになりました。こんな記事を書いている私自身も、資産運用を始めた頃は具体的な目標金額がなかったので、ゴールまでの距離がわからないままマラソンを走っているような状態でした。こんな状態ではモチベーションを保つことは難しいですし、なにより目標無くがむしゃらに資産をため込んで気づいたら80歳・・・なんていやですよね。結局のところお金は使ってなんぼですから、資産運用をするにあたって目標金額を定めるということはとても大切なことです。私が目標設定にあたり参考にしたのは、”3.5%ルール”と呼ばれる資産の取り崩し方です。これは投資の名著として知られる「ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理」で紹介されている資産の取り崩し方で、読んで字のごとく、資産を毎年3.5%ずつ取り崩しながら運用していきましょう、というものです。この本の著者によれば、株式50%/債券50%のポートフォリオで資産を運用しながら、毎年3.5%ずつ取り崩して使っていくと、資産が枯渇する可能性は極めて低いというのです。この3.5%ルールを念頭に、私は自分の資産運用の目標金額を設定しました。私には、2032年までに資産1億円という目標があります。ではどのようにして1億円という目標金額を設定したのか?私は将来自分のパートナーが働かなくても済むように、彼女の現在の年収にあたる350万円の不労収入を金融資産から得たいと考えています。3.5%ルールを基に、年間350万円を取り崩すために必要な金額を計算すると、350万円÷3.5%=1億円となります。このような計算のもと、私は自分の資産運用のゴールを1億円と定めました。

3.5%ルールのロジック

では、3.5%ルールについて詳しく解説します。普通に考えれば3.5%ずつ資産を取り崩していった場合、30年弱ですべての資産を使い切ることになります(私の例でいえば、350万円×30年=1億500万円)。しかし、ウォール街のランダムウォーカーでは、株式と債券に半分ずつ投資しながら、年間3.5%を取り崩すことで、資産が枯渇する心配はほとんどない、むしろそのままキープできる可能性が高いと書かれています。その根拠となっているのは、株式と債券の長期平均リターンです。なお、ここでいう株式とは、S&P500のような米国インデックスファンド、債券とは米国債や高格付けの米国社債などが該当します。株式の長期平均リターンは年平均約6%、債券は約4%なので、半々のポートフォリオにすると期待リターンは約5%になります。更に、毎年約1.5%のインフレが進行すると仮定すると、期待されるリターンは5%-1.5%=3.5%になります。まとめると、株式50%/債券50%ポートフォリオで運用すれば、年平均3.5%のリターンが生まれるはずなので、その分取り崩しても資産が減ることはない、ということです。

なるほど!
でも、株6%/債券4%のリターンって現実的な数字なのかな・・・?

まろんくん
まろんくん

どちらも現実的な数字です。ウォール街のランダムウォーカーでは、1802~2021年の200年以上の期間での主要な金融資産の年平均リターンを示すデータを掲載しており、これによれば株式は同期間に8.4%、長期国債は5.0%、短期国債は4.0%の年平均リターンを出しているのです。3.5%ルールの前提となっている年平均リターンよりも高い実績を出しているので、3.5%ルールが少し余裕を持った前提条件で考案されていることがわかるかと思います。同じような研究データは他のたくさんの書籍でも紹介されていますが、どのデータを見てもこの3.5%ルールの前提となっている株式と債券の年平均リターンは、決して現実離れした数字ではないと断言することができます。

まとめ

3.5%ルールに従って資産運用と取り崩しをすることで、築き上げた金融資産を減らすことなく、安定したキャッシュフローを得られることがお判り頂けたかと思います。これを理解することで、自分の資産運用の目標金額を考える目安になると思います。実際私も本文で書いたように、この3.5%ルールを前提にして、自分の資産運用の目標金額を設定しました。自分が悩んでいたように、資産運用を始めて数年が経つものの、目標金額がわからず、モチベーションをキープできないという方は結構いるのではないかなと思っています。そんな方々の悩みに少しでも参考になればと思い、本記事を書かせていただきました。また、本記事で紹介した「ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理」では、3.5%ルールの他にも役に立つデータやノウハウがたくさん書かれています。たくさんお金の本を読んできた私のなかでもおすすめの一冊ですので、興味のある方はぜひご一読ください。


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ABOUT ME
きよさり
きよさり
会社員 / 駆け出しブロガー
経済的自由を目指す難病サラリーマンきよさりです!2032年までに資産1億円を目指しています。潰瘍性大腸炎という難病で、日々の活動や食生活に制限があります。いつ働けなくなるかわからない、そんな不安から経済的自由を目指すようになりました。仕事/お金/勉強などをテーマに書いていますので、ご参考になれば嬉しいです!
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